すべての歯を失ったとしても快適にお食事をされたい方。
インプラントをしたいけれど費用は抑えたいという方。そのお悩みを解消するのが入れ歯をインプラントで固定してしまうインプラントオーバーデンチャーという治療法です。
入れ歯のお悩み
歯を全て失った患者様の多くは一般的な総入れ歯をお使いになられているかと思います。しかし多くの総入れ歯をお使いの方は実際にお使いになってさまざまなお悩みを抱えていらっしゃることと思います。お悩みの多くは「入れ歯が外れてほしくないときに外れるから取り外し入れ歯は嫌だ」「入れ歯で噛んだら痛い」「上顎の入れ歯は口蓋(天井)を全て覆われるからしゃべりにくい、下顎の入れ歯は口の中でガタガタと入れ歯が動いて困るといったお悩みです。
入れ歯は動いたり、強い力が歯茎にかかる為、その下にある骨が痩せてしまいことが非常に多く、骨が痩せれば痩せるほどどんどん入れ歯は合いづらくなり、ますます動いたり痛みを感じたり・・・という負の連鎖が起こります。また、まだお若くして入れ歯を使いはじめてしまうと骨が痩せ将来的に骨がかなり薄くなってしまわれるケースも見受けられます。骨が薄くなったり骨が痩せてしまうと入れ歯も合わなくなり、将来インプラント治療をしようとしても「骨がないからできない」ということになってしまうケースもあります。そういった取り外し式のお悩みの方にはインプラント治療がお勧めです。
インプラントオーバーデンチャー(固定式入れ歯)
しかし、歯をすべて失ってしまわれた方が完全固定式のインプラント治療を行うには片顎で一般的に8本程度のインプラントが必要(特殊な方法で最低4~6本のインプラントの数が必要です。またその費用も本数に合わせ高くなってしまいます。 費用を抑えながら、取り外しの入れ歯をインプラントで固定することで、痛みが出にくく、入れ歯が動かず、しゃべりやすい状態にできる、入れ歯とインプラント治療のハイブリッド治療、それが「インプラント義歯」(インプラントオーバーデンチャー)です。
インプラントオーバーデンチャーのメリット
・通常の全顎インプラント治療より費用が抑えられる。
・上顎では口蓋(天井部)を覆わなくてよいので違和感が少なくしゃべりやすい
・清掃が全顎インプラント治療よりはるかに簡単で楽
・通常の入れ歯と違い動きにくく、痛みが少ない
・入れ歯をインプラントが支え動かない為、骨が吸収しにくい
・前歯部の骨が大きくなくなっている方の口元の窪みも膨らませる
・噛んだ時に入れ歯のような歯茎の痛みや違和感がはるかに少ない
・取り外した状態のお口の中はお掃除が簡単で、要介護などになってもケアが簡単
インプラントオーバーデンチャーのデメリット
・取り外しの装置になる
・インプラントと入れ歯の間のアタッチメント部は、形態によっては劣化による交換が必要なことがある
・完全固定式の入れ歯に比べると安定感が劣る
インプラントオーバーデンチャーの治療手順
基本的な考え方や流れは吉本歯科医院のインプラント治療と同じ流れです。お口の中に歯が1本もない状態の為、まずインプラントを入れる前に、インプラント埋入後の仮歯にもなる義歯を作成します。その義歯を使用しながら特殊な手順でCTを撮影し、そのデータを専用のソフトで分析、神経や血管などに危険がない埋入位置を確定後、確実にその位置に埋入する為、2つの手術用ガイドを作製し、使用しながら埋入手術を行います。そして傷が治り、インプラントが骨とくっつけば、インプラント使える状態にし、最終の義歯を作成していきます。
インプラントオーバーデンチャーの費用
埋入するインプラントの本数により治療費用は変動します。インプラント埋入手術はその他のインプラント手術と同じく、安心して眠ったような状態で手術を受けられる鎮静麻酔を行います。吉本歯科医院でインプラント治療をお受けになられた患者様がみな術後におっしゃられる感想は「寝ている間に終わった」「夢うつつのまま終わった」です。上に乗せる入れ歯部分は、普通の入れ歯よりしっかり噛めるようになるため、その力を支えても壊れず、かつ薄く、お食事などの温度も自然に感じられる「金属床義歯」です。唇側面は通常の義歯よりかなりリアルな「超精密ハイクオリティ義歯」になります。下顎は最低2本のインプラント埋入、上顎は4本程度の埋入になるケースが多いです。
どうしてもインプラントの手術に恐怖心がおありになる、または全身のご病気等の問題で手術を受けられない方には、お痛みが出にくい入れ歯などをご提案しております。