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公社）日本補綴（ほてつ）歯科学会 市民フォーラム（かがわ国際会議場）で『保険でできる目立ちにくい入れ歯　 笑っても外れない、針金を使わず磁石で固定』お話をさせていただきました。入れ歯とはどういうものなのか？レントゲン写真の見方は？入れ歯の安定に骨が大事なこと等々を一般の方にも解りやすくお話しさせていただきました。公社）日本補綴（ほてつ）歯科学会のホームページに掲載されていますので、ご参考になさってください。

入れ歯を入れているのを人に知られるのが嫌。金属の見えない入れ歯はできますか？

見える部分に、あきらかに目立つ金属のバネや色が見える場合は、入れ歯であることが、見た目にわかると思います。 しかし、昨今目立たない入れ歯が様々あります。そのため患者さまが違和感なく自信を持って笑うことができれば、見た目に入れ歯だということは、気づかれることはありません。

入れ歯を入れると話しにくくなりませんか？

一般的な入れ歯は初めて装着したときはどなたでも違和感があります。大きさや形にもよりますが発音しにくくなることもあります。
違和感の少ない義歯であれば発音しやすくなります。または固定式の入れ歯（インプラントオーバーデンチャー）であれば義歯による違和感が少ないため比較的少ないです。

インプラントか入れ歯か迷っています。長所・短所を教えてください。

歯を失った時、インプラント治療を選択される方は増えています。インプラント治療はご自身の従来の歯に近い感覚を取り戻せるといった面では非常に魅力的な治療です。しかし、インプラントというネジを埋め込むため手術を行う必要があります。失敗してもやり直しをするのは極めて困難であり、10年先にどのような状態になっているのか不安もあります。インプラント以外の選択肢として、入れ歯治療も当然進化しています。噛み合わせの調整されたぴったり合う入れ歯を作ることができれば、外れる心配もなく食事を楽しんで人目を気にせず笑うこともできます。患者様の望まれる生活スタイル、ご希望などをお聞きして慎重に決める必要があると思います。

重度の歯周病が原因で多くの歯を抜歯。残っている歯もグラグラしている状態。どんな治療がありますか？

歯周病が原因で多くの歯を抜歯している場合、もしインプラント治療をしても歯周病が進行していれば、インプラント以外の残りの歯が同じように歯周病で歯が抜けてしまうことがあります。さらにせっかく埋入したインプラントがインプラント周囲炎（インプラントの歯周病）になって脱落してしまう場合もあります。インプラントをする前にはそもそも歯を失う原因となった原因を解決する必要があります。こういった場合まずはブリッジ、部分入れ歯等を作りしばらく経過を見ます。そして歯周病の状態に合わせて次の治療を検討することをおすすめします。最終的に、残った歯もだめになった場合は口腔内の除菌治療をAll-on-4（オールオン４Ⓡ）というインプラントを使った治療もありますし、総入れ歯とう治療もあります。どちらにしても根本原因である歯周病を改善するため、歯周病治療を継続して頂く必要はあります。

総入れ歯を使っていますが人前で話していると総入れ歯が外れて困ります。外れない入れ歯にしたいです。

固定式の入れ歯は高齢になってからでも多くの患者さんにお選びい頂いております。下顎につける装置を2本のインプラントで固定してしまいます。下顎が安定することで総入れ歯でもしっかり噛めるようになります。人前で話す時に総入れ歯が外れて困るというお悩みは解消されます。

総入れ歯が完成するまで歯がない時期を少なくすることはできますか？

「治療の過程で、歯を抜いた当日は一体どうなるの？」とご心配される方もいらっしゃると思います。当院の超精密義歯治療の場合には歯がない状態を作らず抜歯と同時に入れる仮の入れ歯を作製します。もちろん傷口に力がかかるとお痛みになりますので、噛めるというレベルのものではありません。

総入れ歯は全ての歯を失い、しばらく時間が経っている方と、歯が残っている方とでは、同じ総入れ歯でも治療の期間や方法が異なります。しばらく時間が経っている方に対しては、さらに精度を高めるために、仮の入れ歯を作らせていただき、慣れていただくことから始めます。傷口のを待つ必要もないため、仮の入れ歯を参考にしながら、審美面、機能面の精度を高めます。歯が残っている方は、歯を抜いてから歯ぐきや骨が綺麗に治るまで3ヶ月から半年かかる場合もあるため、その間過ごしていただく仮歯の役割が非常に重要です。