入れ歯の種類について

目立たない入れ歯なら精密義歯|咬み合わせ専門歯科 高松市の吉本歯科医院

虫歯や歯周病などで一部または全部を失くした歯の代わりとして、最も一般的な治療が、「入れ歯」です。歯がなくなった部分に入れ歯を装着することで失った部分を補います。

その「入れ歯治療」ですが選択する入れ歯の治療法によって「今あるご自分の歯がさらに悪くなってしまう」「残っている歯が抜けてしまう」というリスクもあります。入れ歯を選ぶ際には10年後、20年後にどんな生活をしていたいか?などご自身のライフスタイルを考えて治療を受けて頂きたいと思います。

このページではそれぞれの入れ歯の種類や特徴、メリットやデメリットをまとめてみます。

部分入れ歯、総入れ歯の種類

入れ歯治療とは、歯を失った部位に、着脱式の人工の歯をはめる治療法です。入れ歯は大きく分けて「部分入れ歯」と「総入れ歯」に分けられます。 部分入れ歯は大きく4つに分けられます。

歯が残っている場合は部分入れ歯、歯を全て失ってしまった場合は総入れ歯になります。

部分入れ歯

部分入れ歯とは、抜歯後の粘膜に人工歯のついた床を乗せて支え、残った歯に「金属のバネ(クラスプ)」をかけて安定させるものです。

1本だけ歯を失った場合から、歯が1本しか残っていない場合まで対応ができます。

金属のバネをかける歯を「鉤歯」、または「維持歯」といいます。

ブリッジ治療は抜いた歯の両隣の歯(支台歯)を多く削って被せるのに対し、部分入れ歯は鉤歯を少し削るだけですむのが利点です。

ただ、ブリッジに比べて安定性が劣る、金属バネなどによる違和感があり、食べ物が入れ歯と歯茎の間に詰まりやすいなどの欠点があります。

ブリッジ治療で対応できないケース(連続した欠損歯が多数ある場合など)や、ブリッジ治療が可能でも患者様が「健康な自分の歯を削りたくない」場合には部分入れ歯をお選びいただけます。それぞれの部分入れ歯のメリット、デメリットについてお伝えしたいと思います。

保険の入れ歯
(金属バネのある義歯)
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部分入れ歯は、前歯・奥歯、両方のものがあり、形はそれぞれ違います。しかし、その仕組みは同じです。歯が抜けている部分の両側の歯に金属製の型で固定するようになっています。部分入れ歯になっているところは、総入れ歯と同じくプラスチックなどで作ります。銀色のバネを使用して、残っているご自身の歯にひっかけて、部分入れ歯が取れないようにします。

■メリット■
・周囲の健康な歯を削る必要がなく失った部分のみの治療が可能です。
・保険が適応されるため費用が安くすみます。
・プラスチックの素材なので、軽く、治療期間も短いです。

■デメリット■
・口を開けた時に入れ歯の金属のバネが見えて目立ちます。
・金属バネをかけているご自分の歯に負担がかかってしまい歯を失う原因となります。
・金属バネで負担しているため、入れ歯が口の中で動き、噛みにくく違和感があります。
・保険治療内で限られた材料のため、においや汚れ、着色がつきやすく審美的に優れていません。

・保険治療では一定期間再度装置を作製できないので長期間安定が望めない歯周病の歯があれば、型取りをする前に抜歯になります。揺れている歯は抜歯対象となります。歯を失う大きな原因となります。

ノンクラスプデンチャー
(スマイルデンチャー、バルプラスト、ミラクルデンチャー、スマートデンチャーなど各技工所が独自のブランド名や材料で呼ばれる)
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ノンクラスプのノンは「無い」、クラスプとは「バネ」の意味、つまりノンクラスプデンチャーは、バネのない入れ歯のことです。今までの部分入れ歯には、保険で作る部分入れ歯は必ず金属のバネがついており、笑った時に金属のバネが見えてしまいます。そこで金属バネの代わりに、歯ぐきの色に似た樹脂を使って外れないようにしたのが、ノンクラスプデンチャーです。金属のバネがないため笑った時に入れ歯と気付かれない、目立たない部分入れ歯です。部分入れ歯の悩みを大幅に改善できる入れ歯です。

■メリット■
・クラスプという金属のバネがないので人から見える位置に入れ歯をつけても目立ちにくく審美的に優れています。
・保険適用の入れ歯と違い柔軟性があるので装着感は向上します。
・金属のバネで引っ掛ける必要がないためご自分の歯を削る必要がありません。

・光学印象と金属プレートという特殊技術を併用すれば、中度歯周病の歯があっても作製できます。揺れている歯の安定に寄与できます。歯を抜かずに作製できます。

デメリット■
・強度はそこまで高くないので、噛み合わせによっては壊れやすいです。
・歯にひっかける、ピンク色支えは、金属のクラスプ同様に歯を揺らし抜歯の原因となります。
・樹脂性のため柔らかさがあり、経年的に入れ歯の維持する力が緩くなります。
・壊れた時の修理・調整が困難です。修理ではなく新たに作製が必要です。

・噛み過ぎると保険の入れ歯と同じく骨を変形させます。

・強度はそこまで高くないので目立たない部分に金属による補強が推奨されます。

磁性アタッチメント義歯
(マグネットデンチャー、マグネット入れ歯)
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磁石の力を使い、入れ歯を外れにくくする方法です。入れ歯の内面に磁性アタッチメントを、ご自分の歯にキーパーというアタッチメントを装着し、磁石の吸着力により入れ歯を保持するしくみです。これにより、上の入れ歯が落ちたり、下の入れ歯が浮き上がったりといったことが減ってより安定した入れ歯が可能となります。従来は隣の歯に金属製のバネをかけて入れ歯を維持していましたが、それがなくなり、ご自分の歯に負担がかからない、金属が見えない為、審美的になると言ったメリットがあります。2021年9月より保険診療での治療が一部適用になりましたので、ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。https://www.youtube.com/watch?v=zr3cP0eLcUk

■メリット■
・着脱が簡単で、使いやすく磁石で入れ歯を固定するため人前で外れにくいです。
・金属のバネが見えないため審美的に優れています。
・外科的な手術をする必要がありません。

■デメリット■
・歯の根が残っていない場合はできません。

・歯の根が残っていない場合はインプラントによる固定が必要になります。
・金属を埋め込み噛み合うことで、歯の根っこが割れる場合あります。
・MRI撮影ができない場合があります。(磁石が入っている入れ歯は禁忌のため)心臓ペースメーカー装用の方はおすすめできません。

テレスコープ〈コーヌスクローネ)義歯
(リーゲルテレスコープ、コーヌスクローネなど)
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一般的な部分入れ歯は、自分の歯の代わりとなる人工歯と、粘膜の上に乗る歯茎と似た色の床[しょう]、これらを残っている歯に固定するためのクラスプ(留め具)からなります。テレスコープデンチャーは、針金ではなく被せクラウンが付いており、残っている歯をすっぽりと覆って維持させる入れ歯になります。入れ歯がしっかりと固定されるので、安定しやすい特徴があります。入れ歯の中に特殊な装置をつけることで、入れ歯を外れにくくする方法です。

■メリット■
・土台の歯をすっぽりと覆って維持するため、入れ歯の面積を小さくすることができ、違和感が少ないです。
・クラスプのついた入れ歯よりも、残っている歯への負担が少ない
・一般的な入れ歯のようにクラスプ(留め具)がないため、入れ歯であることが気づかれにくい
・安定性が高く、ずれたり、外れたりしにくい
・修理がしやすいため長期間使用することができます。
・夜も装着したまま眠ることができます。もちろん取り外してクリーニングもしやすいです。

■デメリット■
最大のデメリットは土台となる歯を大きく削る必要があります。(ほとんどすべての歯を使うため)
・複雑な調整を繰り返し行うため完成まで時間がかかります。
・歯の残っている部位によって、適応できない場合もあります。歯を全て失っている場合には適応できません。
・もともと神経がない歯に作ると歯が根っこごと割れてしまうケースが多くあります。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントを土台にして、入れ歯を入れる方法です。入れ歯ではしっかり噛めない、がたつく、ずれるなどの不具合の原因は、入れ歯に固定源がないことです。
総入れ歯は、歯ぐき(粘膜)に吸着させて使います。入れ歯自体を固定させるしっかりとした土台がなく、また噛む力によって入れ歯が沈み込んでしまうため、噛む力を支えられなかったり動いたりするのです。そこで入れ歯に固定源をつける治療があります。それがインプラントオーバーデンチャーです。あごの骨にインプラントを2~4本埋入し、そのインプラントの頭にアタッチメントという留め具をつけ、入れ歯をその留め具にはめて使います。(インプラントの本数は、お口の状態によって変わります)

インプラントはあごの骨としっかりと結合するため、入れ歯がずれたりがたついたりすることを防ぎます。また、入れ歯が安定して固定されると、噛むことも安定します。特に、下あごの総入れ歯に適しています。使用は、入れ歯同様にご自身でつけ外しします。

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■メリット■
・装置が固定されているため外れにくいです。(総入れ歯と違いインプラントを埋入しているため)
・インプラントが抜けてしまっても、そのまま総入れ歯として使うことが可能です。
・金具が見えないため審美的にも優れています。
・取り外しができお手入れが簡単です。
・修理が比較的しやすいです。

■デメリット■
・インプラント手術を行うため全身疾患がある方、糖尿病がある方、自己免疫疾患がある方、喫煙中の方にはおすすめできません。
・入れ歯同様にお手入れをする必要があります。(取り外し式のため。)
・インプラントを埋入する外科手術が必要です。

総入れ歯

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総入れ歯(フルデンチャー)とは、上下のどちらかの顎で自分の歯がまったくない場合に使われるのが総入れ歯です。歯が1本も残っていない場合には、総入れ歯(総義歯)による治療になります。総入れ歯は、すべての歯を失ってしまった方が対象です。 上下の顎の形を型取りし、口の中の筋肉と粘膜を利用して、入れ歯を支えます。

総入れ歯であっても現在では審美的にも機能的にも優れた装置を製作することはできます。「総入れ歯だからもう噛めない…。」と思い込まれている方も多いのですが、今までのようにお食事を楽しむ事や思いっきり歯を見せて笑うこともできます。総入れ歯の方もまずはご相談下さい。

入れ歯選びのポイント

毎日の食事をおいしく楽しむことができる、これは人間として大切な欲求です。そして見た目もとても大事です。入れ歯(義歯)は単にものを食べるだけの道具ではありません。自然な口元をつくり、お話しするにも入れ歯は大切です。入れ歯が目立たず違和感も少なく食事や会話ができれば人前に出かけていっても楽しく明るい気持ちになれます。入れ歯は患者様の体に大切な時間のすべてに必要なものです。今お口に入れられている入れ歯に、外れやすい、話しづらい、バネが目立つ、しっかり噛めない、食事が美味しくない等のご不満がございませんか?吉本歯科医院では、患者さまにきちんと適合した入れ歯を提供することによって、見た目が若々しくきれいな口元になるのはもちろん、入れ歯(義歯)を気にせず、おしゃべりやお食事を楽しんで頂き、快適で充実した生活を送って頂きたいと考えています。入れ歯で気になっている事がある方、お気軽に当院までご相談ください。

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